津波が残したもの
2019年9月7日
9月に入り、夏が戻ってきた奈良大和路。このまま涼しくなっていくのかと思っていたところに猛暑日の復活は結構堪える。
蓮のお寺として知られる喜光寺にミズアオイという花が咲いていると新聞で見たので買い物ついでに寄り道。
準絶滅危惧種だったミズアオイは福島県、宮城県、岩手県で東日本大震災大震災の津波で地表が削られ、地中の種が発芽して復活した場所があり、その花の種を譲り受けて喜光寺で栽培されている。
実際に見ると思っていたより小さくて可憐な花だった。
津波は全てを奪っていったと思っていたけど残していくものがあったとは驚いた。
今年の蓮のシーズンも終わりで蕾が一つだけ残っていた。夏もそろそろ終わり・・・にしてほしい。
「試みの大仏殿」の本堂にあるご本尊の阿弥陀如来様が来週から解体修理のため、その御尊顔とはしばしのお別れ。
いいタイミングで参拝できた。ミズアオイの花のお導きかな。