入鹿神社
2021年8月29日
今井町近くの竹ノ内街道から少し北に入った小綱町にある入鹿神社。乙巳の変(大化の改新)で中大兄皇子と中臣鎌足に討たれた蘇我入鹿が主祭神の神社。
このあたりは元々蘇我氏の領地で蘇我氏にまつわる言い伝えが多く残る。
明治時代の1889年に橿原神宮が造営されるにあたり、神武天皇を祀る橿原神宮の近くに逆臣である蘇我入鹿を祀るのは都合が悪いとして、祭神をスサノオに、社名を地名からとった「小綱神社」に改めるように政府から言われたが、地元住民はそれを拒んだという。
悪者扱いされている蘇我入鹿だけど、近年の研究で蘇我氏の功績は再評価され始めている。
境内には神宮寺として、かつて存在した普賢寺の本堂が正蓮寺大日堂として残っている。
格子戸からご本尊の大日如来様の姿が見える。