その構造上高速シャッターが苦手なレンズシャッター。必ず一瞬は全開にする必要があるため、高速化は簡単ではない。そんな構造に挑戦し、レンズシャッターカメラ史上最速を誇るのがミノルタVシリーズ。

レンズシャッター式のカメラではだいたい1/500が最速のシャッタースピードだけど、絞りより大きくシャッターを開く必要がないことを利用して、高速シャッターではシャッターを全開にしない。ミノルタV2はF8で1/2000、ミノルタV3はF8で1/3000という高速シャッターを装備している。

45mmF2の明るいレンズを搭載しているけど、絞らないと高速シャッターを使えないのなら高感度フィルムを使う必要があるので1960年頃のフィルム事情で一般的に使えたのかはわからないが歴史に名前を残したカメラではある。
因みにレンズシャッター搭載のカメラで最高速シャッタースピードのカメラは今でもミノルタV3となっている。