マミヤ6
2017年10月20日
1950年代ぐらいまで人気のあったスプリングカメラ。構造上、レンズ部とボディ部の連動が難しいので各社いろいろな方法でそれを実現している。
オリンパスの D.Zuiko F.C 7.5cmF3.5を搭載した、このマミヤ6Ⅴ型はユニークなフォーカス機能を持っているカメラ。
ほとんどのカメラはレンズを前後に動かすことによってピントを合わせる。でもスプリングカメラはレンズ部とファインダー部の連動が複雑になる。
マミヤ6はフィルム面を前後に移動させるという方法でこの問題を解決した。これならばボディのフォーカスダイアルとファインダーとの連動が簡単になる。
でもこの方式を導入したカメラをあまり見かけない。スプリングカメラでは有効な機能かも知れないけど通常のカメラではわざわざこの方式を使用する必要がない。
京セラ時代のコンタックスのAF一眼レフカメラが従来のマニュアルフォーカスのレンズが利用できるように採用したことがあった。スプリングカメラのブームが続いていれば同方式のカメラが登場していたのかもしれない。